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残暑お見舞い申し上げます。2015.08.18

皆様こんにちは。
残暑が厳しい毎日ですが、
皆様楽しいお盆休みをお過ごしになられましたでしょうか。
私は休み中にホテルオークラの見納めに行ってまいりました。
オークラは日本モダニズム建築の代表格で、レーガン大統領やダイアナ妃などの
世界中のVIP達をもてなしてきた歴史ある一流ホテル。
切子玉形の照明、木組み格子、障子、生け花等、日本特有の美を結集したロビーなど、海外からの評価も大変高いそうですが、
9月に改築予定のため、
8月いっぱいで閉館になります。
オークラの姿を見ておこうと、
沢山の人が訪れていました。プロのカメラマンも多数いました。
一流ホテルだとは知っていながら、いざ改築のニュースを知るまで
その価値の大きさをきちんと認識していなかったと言いますか、真剣に見ることも
ありませんでしたが、【鑑賞す・べ・き・美術のようなホテル】だったのだと気づきました。
そして歴史ある良いものがなくなるのはやはりさびしい気がしました。
エントランスから下がる坂もまた東京らしい風情がありました。
オークラさん、ありがとう。
8月いっぱい今までの姿を見ることができます。お時間に都合のつく方は
是非歴史ある日本芸術の空間をご覧になってきて下さいませ。

1962年竣工。設計:谷口吉郎(ロビー、オーキッドルームほか)、小坂秀雄(外観)ほか。
世界に通用する日本独自のホテルを、という創業者・大倉喜七郎の思いの下、1962年に開業した〈ホテルオークラ東京〉。
当時の日本における最高の建築、工芸技術を集約すべく、設計委員会(谷口吉郎、小坂秀雄、岩間旭、清水一、伊藤喜三郎)と意匠委員会(溝口三郎、繁岡鑒一、広井力、縣治朗、岩田清道)が設置されデザインされた。
出典ホテルオークラ東京 | casabrutus.com